半導体実装の工程では、ウェハーや基板がわずかに反ってしまう現象が接合不良の原因となることがあります。半導体の微細化・薄型化が進むほど反りの影響は大きくなり、実装品質を左右する重要な管理項目の一つになっています。
ここでは、反りが発生する原因と、それによって引き起こされる不良、対策技術について紹介しています。
反りは、主にウェハーや基板を構成する複数の材料間で熱膨張係数(CTE)が異なることによって生じます。実装工程では加熱・冷却が繰り返されるため、材料ごとに膨張・収縮の度合いが異なると、基板全体が反ったり波打ったりする現象が起こります。また、薄型化が進んだウェハーほど剛性が低く、わずかな応力でも反りやすくなる点も要因の一つです。
反りが生じた状態でバンプ接合を行うと、チップと基板の距離が場所によって不均一になり、一部のバンプが接触不良を起こしたり、逆に過度な圧力がかかったりすることがあります。特にマイクロバンプのような微細な接合では、わずかな反りでも接合不良やブリッジ(短絡)の原因となるため、反り管理は高密度実装ほど重要になります。
反り対策の基本は、チップ・基板・封止材といった構成材料同士の熱膨張係数をできるだけ近づけることです。CTEが近い材料を組み合わせることで、温度変化による膨張・収縮差そのものを小さく抑え、反りの発生を根本から抑制します。
接合や封止工程における昇温・降温の速度や保持時間を最適化することも、反り対策として重要です。急激な温度変化は材料内部に不均一な応力を生みやすいため、緩やかで均一な温度プロファイルを設計することで、反りの発生を抑えられます。
薄型化が進んだウェハーを扱う工程では、一時的にキャリア基板を貼り付けて剛性を補い、反りを抑えた状態で加工を進める手法が用いられます。加工完了後にキャリア基板を剥離することで、薄型化と反り抑制を両立させています。
反りは、微細化・高密度化が進む半導体実装において避けて通れない課題です。委託先を検討する際は、CTEマッチングを踏まえた材料選定や温度プロファイル設計、キャリア基板技術など、反り対策に関するノウハウを持っているかどうかを確認しておくことが、安定した実装品質を得るためのポイントになります。
フリップチップボンディングを含めた半導体製造後工程を委託することができる企業の中で、高度な技術による「小型化・高速化」、複数製造会社での分散対応による「短納期」、部品調達による「低コスト」と、それぞれの特長を持つおすすめの企業を紹介します。ぜひ委託先を選定する際の参考にしてください。

端子ピッチ30μmの実装や6Gなど次世代通信の200GHzクラスの実装が可能な技術力を持つ企業。他社では対応が難しい微細接合にも対応できます。
小型化・高速化に向けた高精度な実装が求められるイメージセンサのパッケージングやカメラモジュール、次世代通信などへの対応に適しています。

高い技術を持つ製造会社を委託先に持つ、自社工場を持たないファブレス企業。1案件を複数の企業で分散対応できるため短納期が実現可能です。
スマートデバイスやPC関連機器、IoTデバイスなど製品のライフサイクルが短く、迅速な製品投入が必要な場合に適しています。

部品調達において国内外に50を超える多様なネットワークを構築(※)しており、低価格での仕入れが可能。低コストでの量産を実現できます。
家庭用電子製品やオーディオ機器製品など、売れ行きが予測できる製品のシェア拡大を狙った量産が求められる場合などに適しています。
※2024年10月確認時点:参照元:ピーダブルビー公式HP(https://pwb.co.jp/service/assembly/)